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インフルエンサーマーケティングの効果測定方法とは?KPIや費用対効果について

インフルエンサーマーケティングの効果測定方法とは?KPIや費用対効果について

「インフルエンサーマーケティングは大きな効果を生み出すことができる」という話を耳にしたことがある方は多いかと思います。
しかし、実際にインフルエンサーマーケティングを実施した際には商品の購入やサービスの契約などの『コンバージョン』以外にも重要となるポイントがあります。
このページではインフルエンサーマーケティングの効果測定と費用対効果についてご紹介します。
インフルエンサーマーケティングにおける効果測定はインフルエンサーのキャスティングなどと並んで重要なポイントですので、ぜひ参考にしてください。

インフルエンサーマーケティングの効果測定をおこなう必要性

まずはなぜインフルエンサーマーケティングにおいて効果測定が重要と言われているのか、効果測定をおこなう必要性についてご紹介していきます。

◇マーケティング施策の目的をはっきりとさせる

効果測定には一般的な項目はあっても、必ずこうでなければいけないといった決まりはなく、施策の目的に合わせて項目や数値を設定していきます。
インフルエンサーマーケティングも同様のことがいえ、効果測定項目をあらかじめ設定しておくことで、施策によってどのような目的を持っているのかをはっきりとさせることができます。
マーケティング施策では様々な切り口から消費者であるユーザーにアプローチをかけていくことは度々ありますが、明確な目的を持っていなければより高い効果を生み出すことは難しくなってしまいます。

◇費用対効果を見定めるため

インフルエンサーマーケティングは今もっとも注目されているマーケティング施策といっても過言ではありませんが、数あるマーケティング施策の1つであることには変わりありません。
そのため、実施した施策は本当に費用対効果が高かったのか、他の施策の方が低予算で大きな効果を生み出すことができたのではないかといった施策の振り返りは、効果測定を適切におこなっていなければ判断することができません。
明確な効果測定の項目や数値を設定し、実施後にはその数値に到達しているのか、目標まであとどの程度で到達していたのかなどを測定し、費用対効果の良し悪しを見定めましょう。

効果測定において重要なKPIとKGIとは?

インフルエンサー効果

インフルエンサーマーケティングに限らず、効果測定をおこなう際には『KPI』や『KGI』という言葉が度々使用されます。
効果測定において外して考えることのできない指標ですので、しっかりと理解しておきましょう。

◇KPIとは?

ますはKPIについての解説です。
KPIとはKey Performance Indicatorの略で、和訳すると重要業績評価指標です。
重要業績評価指標の例としては新規問い合わせ数や訪問回数、解約件数などが挙げられ、売上高や販売数などの最終的な目標に対して必要であると考えられるプロセスを数値化します。
最終的な目標のみを掲げているとそこへのプロセスが見えづらく、必要な行動を起こしづらくなってしまうため、KPIによって行動目標などを設定します。
業績評価指標は業種やマーケティング施策の内容によって異なるため、施策ごとに適切なKPIを設定する必要があります。
インフルエンサーマーケティングにおける具体的なKPIについてはこの後ご紹介します。

◇KGIとは?

続いてKGIとはKey Goal Indicatorの略で、和訳すると重要目標達成指標です。
こちらが先ほど触れた売上高や利益率、商品の販売数・サービスの契約数など最終的な目標になります。
KGIは実施する施策に期待している数値をそのまま設定することになります。

メディアごとに違うインフルエンサーマーケティングのKPI

インフルエンサーマーケティングでは主にSNSを活用してインフルエンサーにPRを依頼します。
しかし、SNSと一言でいってもいくつも種類があり、それぞれのSNSで設定するKPIは異なります。
ここではSNSやメディアごとのKPIの項目について解説していきます。

◇YouTube

まずはインフルエンサーと世間で広く呼ばれるようになった流れを作ったといっても過言ではないYouTubeでのKPIです。
YouTubeでは
・動画の再生回数
・エンゲージメント率(グッド・バッド)
・コメント数
・自社サイトのクリック数(誘導率)
などの項目が挙げられます。
YouTubeではユーザーが情報に触れるには動画を再生しなければいけませんので、この項目の中でも特に動画の再生回数が重要視されています。

◇Instagram

インスタグラマーやインスタ映えなど、聞かない日はないほど一般的に使用されるワードを作り出したInstagramでは、以下のようなKPIの項目が挙げられます。
・インプレッション回数(リーチ数)
・エンゲージメント数(いいね・コメント・コレクションへの追加)
・関連するハッシュタグの投稿数の増加
・自社サイトのクリック数(誘導率)
Instagramでは投稿直後にタイムラインに表示されるだけではなく、ハッシュタグからの投稿流入も考えられますので、インプレッション回数やエンゲージメント数が重要視されています。

◇Twitter

日本と海外で比較した際に、利用率が非常に高いのがTwitterです。
Twitterは140文字までのテキストと最大4枚までの画像のみしか投稿できないという特徴から
・インプレッション数(リーチ数)
・エンゲージメント数(リプライ・リツイート・いいね)
・自社サイトのクリック数(誘導率)
といったシンプルな項目のみがKPIとして設定されます。

◇クチコミアプリ・クチコミサイト

最近ではファッションやメイクなどのクチコミを商品ごとに集めたクチコミアプリやクチコミサイトなども多くリリースされています。
クチコミアプリやクチコミサイトでのKPIはやはり「クチコミの投稿件数」で、その数が多いほど1件ごとのクチコミの信憑性が高くなりますので、重要視されています。

インフルエンサーマーケティングで費用対効果の高い商品・サービスとは?

インフルエンサーマーケティングにはユーザーに届きやすい、響きやすい商品やサービスのジャンルがあります。
インフルエンサーマーケティングをおこなう際には本当に自社の商品・サービスのターゲットを狙うことができるのかをしっかりと検討しましょう。

◇インフルエンサーマーケティングで狙える年齢層は10〜40代がメイン

インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーの影響力を活用したマーケティング施策です。
そのため、インフルエンサーマーケティングで狙うことのできるユーザーはインフルエンサーの影響力の範囲内となります。
発信している内容やインフルエンサーごとにも詳しくは異なりますが、一般的にインフルエンサーの獲得しているフォロワー(登録者)は10〜40代が中心となっているため、インフルエンサーマーケティンにおいてもメインで狙っていく年齢層は10〜40代ということになります。
もちろん50代以上をターゲットとして設定することも不可能ではありませんが、費用対効果を良くする難易度が高く、インフルエンサーのキャスティングやPR内容を工夫しなければ効果がほとんどでないということもあり得ます。
商品やサービスによってはインフルエンサーマーケティングでは施策の方が、より高い効果を出すことのできることもあります。

◇女性に対して費用対効果が高いのはファッション、化粧品・スキンケア商品

インフルエンサーマーケティングでターゲットを女性とした際には、ファッションや化粧品・スキンケア商品などが費用対効果が高くなると言われています。
インフルエンサーはフォロワーの憧れの存在になりやすく、特に女性は「〇〇(インフルエンサー)と同じものを使いたい」と思う傾向が強いので、真似しやすいジャンルの商品はインフルエンサーマーケティングが有効です。

◇男女ともに費用対効果が高いのはアプリ・グルメ

男女ともに費用対効果が高いジャンルが、アプリやグルメなどの紹介です。
アプリとグルメに共通しているポイントが2つあり、どちらも数が膨大(競合が多くある)で、第三者のクチコミを重要視する傾向が強くあります。
そのため、インフルエンサーによってアプリやグルメを紹介されると、「一度試してみようかな」「食べに行ってみようかな」と目的の行動への誘導がしやすいと言えます。

インフルエンサーマーケティングの費用対効果を決めるのはキャスティング

インフルエンサー費用

では最後にインフルエンサーの費用対効果を決めるポイントについてご紹介します。
インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーのキャスティングが非常に重要です。
インフルエンサーマーケティングの成功は、商品やサービスが魅力的である点は大前提ではありますが、キャスティングによって決まるといっても過言でありません。

◇インフルエンサーによって獲得しているフォロワーの属性は異なる

インフルエンサーを探す際についフォロワー数ばかりに注目してしまいますが、フォロワー数以上に注目すべきポイントがフォロワーの属性です。
獲得しているフォロワーは、普段インフルエンサーが発信している投稿に興味・関心を持っているユーザーのため、インフルエンサーごとにフォロワーの属性が異なります。
インフルエンサーのキャスティングの際にはフォロワーの属性を調査し、商品やサービスとフォロワー属性がマッチしているインフルエンサーを起用しましょう。

◇費用対効果を高めるキャスティング方法

費用対効果を高めるにはフォロワー属性と合わせて、普段の投稿と依頼するPRの内容がマッチしているインフルエンサーをキャスティングしましょう。
ファッションに関する内容を投稿しているインフルエンサーと、コスメに関する内容を投稿しているインフルエンサーの投稿は共通している部分も中にはありますが、若干の相違が生まれます。
コスメのPRをするのであればコスメで精通しているインフルエンサーをキャスティングすることで費用対効果が高くなります。

インフルエンサーのキャスティングについては「インフルエンサーのキャスティングについて 探し方~依頼まで徹底解説! 」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

まとめ

インフルエンサーマーケティングでは費用対効果を高くするために施策内容の精度を高めていき、実施後には効果測定をおこなうことが重要です。
それぞれのSNSやメディアにあったKPIや効果測定項目を設定し、インフルエンサーマーケティングでの目的を達成することができるようにしましょう。